【見積もり編】外国人技能実習生の健康診断をわかりやすく解説
こんにちは、ワールドチアーズ協同組合です。
外国人技能実習生を受け入れる際、必ず必要になるのが「健康診断」です。
健康診断は1回だけではなく、入国前・雇入れ時・定期と複数回実施する義務があります。
「どのタイミングで、誰が、いくら払うのか」
この点を正しく理解していないと、後から追加費用や法令違反リスクにつながります。
今回は、見積書でもよく質問される「健康診断」について詳しく解説します。
1.【入国前健康診断】|日本に来る前の重要チェック
受入れ企業の面接で採用された候補者は、必ず入国前健康診断を受けます。
目的は、日本で安全に働ける健康状態かどうかを確認するためです。
■ 実施場所・費用負担
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実施:送出し機関または現地病院
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支払い:候補者本人
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企業負担:なし
■ 検査内容
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レントゲン
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採血
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基本的な健康チェック
日本の健康診断とほぼ同等の内容が実施されます。
万が一、重大な疾患が見つかった場合は不採用となるため、
実務上は「補欠候補」を数名選んでいただくケースが一般的です。
2.【雇入れ時健康診断】|日本入国後に必須
技能実習生は、日本入国後すぐに企業へ配属されるわけではありません。
まず約1か月間、講習センターでの法定講習を受けます。
この期間中、または配属前後に実施するのが雇入れ時健康診断です。
■ 実施方法と費用
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講習センター手配:1万~1.5万円程度
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企業で実施:可能(事前に監理団体と相談)
どちらで実施するかは、入国前に監理団体と決めておくことが重要です。
見積書に含まれているかどうか、必ず確認してください。
3.【定期健康診断】|毎年必須の法定義務
技能実習生を雇用している限り、年1回の定期健康診断が義務付けられています。
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原則:年1回
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深夜労働がある場合:半年に1回
これは日本人従業員と同じ扱いであり、
「技能実習生だから特別」という考えは一切通用しません。
4.【健康診断の必須検査11項目】
法令で最低限必要とされる検査項目は以下の11項目です。
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既往歴・業務歴の調査
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自覚症状・他覚症状の検査
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身長・体重・腹囲・視力・聴力
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胸部エックス線検査
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血圧測定
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貧血検査
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肝機能検査
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血中脂質検査
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血糖検査
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尿検査
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心電図検査
1つでも欠けていると再検査が必要になり、
結果的に余計な費用と手間が発生します。
5.健康診断は「コスト」ではなく「リスク管理」
正直にお伝えすると、
健康診断を「安く済ませたい」と考える企業様も少なくありません。
しかし、
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検査項目不足
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書類不備
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結果未保管
これらは労基署や外国人技能実習機構(OTIT)の指導対象になります。
👉 OTIT公式
https://www.otit.go.jp/
健康診断はコスト削減よりも、
企業と実習生を守るためのリスク管理と考えるべきです。
6.【健康診断結果の管理と企業の義務】
健康診断結果は、
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本人へ通知
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異常所見がある場合は医師の意見を聴取
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必要に応じた就業上の配慮
が義務付けられています。
さらに、
技能実習生は書類チェックが非常に厳しいため、
監理団体と情報共有しながら確実に管理することが重要です。
👉 関連記事(内部リンク例)
https://world-cheers.com/blog/gijutsu-jisshu-hourei-check
7.【まとめ】健康診断を軽視しない企業が選ばれる
外国人技能実習生が、
日本で安心して実習生活を送るためには「健康管理」が欠かせません。
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正しいタイミングで
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正しい内容で
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正しく管理する
これができている企業は、
結果的に実習生からも送出し機関からも信頼されます。
外部リンク(参考)
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外国人技能実習機構(OTIT)
https://www.otit.go.jp/ -
厚生労働省 労働安全衛生法
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188508.html
