はじめに|「知らない」ことが一番のリスク
外国人技能実習制度は、制度自体が難しいのではなく
知らないまま始めてしまうこと がトラブルの原因になります。
本記事では、受入企業から実際に多く寄せられる質問50個を、
「現場でどうなるのか?」まで踏み込んで解説します。
第1章|受け入れ準備・スケジュール
Q1. 技能実習生を受け入れるまでの期間は?
A. 一般的に5〜6か月程度かかります。
面接後すぐに来日できる制度ではなく、
在留資格認定申請・講習・入国手続きなど複数の工程があります。
▶ 実務ポイント
「人手が足りなくなってから」では遅いため、
半年前から準備 する企業ほどスムーズです。
Q2. 急いで受け入れることはできますか?
A. 原則できません。
制度上、省略できない審査があるため短縮には限界があります。
▶ 意見
「急ぎたい=段取りが遅れている」ケースが多く、
計画性が重要です。
Q3. 面接はオンラインでも可能ですか?
A. はい、現在はオンライン面接が主流です。
現地に行かなくても、表情や受け答えは十分確認できます。
▶ 実務ポイント
質問はシンプルにし、反応を見るのがコツです。
Q4. 面接では何を重視すべきですか?
A. 日本語力よりも人柄・素直さ・継続力です。
語学力は後から伸ばせますが、
性格は変えにくいためです。
第2章|受け入れ人数・企業条件
Q5. 何人まで受け入れできますか?
A. 常勤職員数に応じて上限が決まります。
例:常勤10名 → 最大5名など。
▶ 注意点
人数オーバーは是正指導の対象になります。
Q6. パート・アルバイトは人数に含まれますか?
A. 含まれません。
基準は「常勤職員」のみです。
ここを誤解している企業は非常に多いです。
Q7. 途中で人数を増やせますか?
A. 可能ですが、再申請と審査が必要です。
すぐに増員できるわけではありません。
第3章|宿舎・生活環境
Q8. 宿舎は誰が準備しますか?
A. 受入企業の責任で準備します。
借上げ・社宅・アパートなど形式は問いません。
Q9. 宿舎の広さに基準はありますか?
A. 1人あたり4.5㎡以上が必要です。
この基準を満たさないと受入できません。
Q10. 家具・家電はどこまで必要ですか?
A. 生活に最低限必要なものは必須です。
冷蔵庫・洗濯機・寝具・照明など。
▶ 実務ポイント
「すぐ生活できる状態」にしておくと定着率が上がります。
Q11. Wi-Fiは必須ですか?
A. 義務ではありませんが、実質必須です。
母国との連絡・情報収集ができないと強い不安につながります。
第4章|費用・給与
Q12. 初期費用はいくらですか?
A. 1人あたり50〜80万円前後が一般的です。
国・職種・為替によって変動します。
Q13. 毎月かかる費用は?
A. 月3〜5万円前後/人が目安です。
監理費・通訳支援などが含まれます。
Q14. 給料はいくら支払いますか?
A. 日本人と同じ最低賃金以上が必須です。
外国人だから安く、は完全にNGです。
Q15. 残業代は必要ですか?
A. 必ず必要です。
労働基準法は全面的に適用されます。
第5章|仕事・労務管理
Q16. 日本語ができなくても大丈夫?
A. 問題ありません。
来日時は簡単な会話レベルですが、
現場で確実に上達します。
Q17. 危険な作業はさせられますか?
A. 安全教育・管理を行えば可能です。
日本人と同じ基準で管理します。
Q18. 職種外の仕事はできますか?
A. 原則できません。
軽作業でも逸脱すると指摘対象になります。
第6章|トラブル対応
Q19. 途中で辞めることはありますか?
A. 可能性はあります。
原因の多くは「孤立」「説明不足」です。
Q20. 病気やケガをしたら?
A. 健康保険・労災保険が適用されます。
外国人だから特別、ということはありません。
Q21. 失踪したらどうなりますか?
A. 速やかに監理団体・入管へ報告します。
企業責任が問われる場合もあります。
第7章|監理団体・制度
Q22. 監理団体は何をしてくれますか?
A. 書類・監査・通訳・生活相談を行います。
企業と実習生の間をつなぐ存在です。
Q23. 監理団体は変更できますか?
A. 条件を満たせば可能です。
費用やサポートに不満がある場合、検討できます。
Q24. 実習期間は何年?
A. 最大5年間です。
1号〜3号まで段階的に進みます。
Q25. 実習後も日本で働けますか?
A. 特定技能へ移行すれば可能です。
優秀な人材の定着につながります。
第8章|誤解・不安
Q26. 安い労働力ですか?
A. いいえ。育成制度です。
ここを誤解すると必ず失敗します。
Q27. 日本語教育は企業の義務?
A. 義務ではありませんが、実施する企業が多数です。
教育=トラブル防止です。
Q28. 実習生は転職できますか?
A. 原則できません。
制度上、職場は限定されます。
Q29. 書類手続きは難しい?
A. 監理団体がサポートするため心配不要です。
Q30. 初めてでも大丈夫?
A. ほとんどの企業が未経験スタートです。
大切なのは「理解しようとする姿勢」です。
第9章|人材・教育・文化
Q31. 学歴は重要ですか?
A. ほとんど関係ありません。
現場では性格が最重要です。
Q32. 女性実習生は受け入れ可能?
A. 可能です。
職種によっては定着率が高い傾向もあります。
Q33. 途中で入れ替えできますか?
A. 原則できません。
最初の選考が非常に重要です。
Q34. 日本就労経験者は選べますか?
A. 原則不可です。
技能実習は「初来日」が前提です。
Q35. 年齢制限は?
A. 法的制限はありませんが、18〜30歳が一般的です。
Q36. 日本語が全く通じない場合は?
A. 通訳サポートを活用します。
Q37. 日本語教育の義務は?
A. 義務はありませんが、実施が望ましいです。
Q38. 専門用語の教え方は?
A. 写真・動画・実演が最も効果的です。
Q39. 日本語が上達しない場合は?
A. 個人差があります。焦らず環境を整えることが重要です。
第10章|生活・将来制度
Q40. 宗教配慮は必要?
A. 最低限の理解がトラブル防止につながります。
Q41. ルールを守らない場合は?
A. 注意→指導→記録の順で対応します。
Q42. ゴミ出しなど生活トラブルは?
A. 初期説明が最重要です。
Q43. 実習生同士のトラブルは?
A. 言葉の行き違いが原因のことが多いです。
Q44. 契約書は日本語のみでいい?
A. 母国語併記が望ましいです。
Q45. 有給休暇はありますか?
A. 日本人と同様に付与されます。
Q46. 夜勤は可能?
A. 条件を満たせば可能です。
Q47. 休日出勤は?
A. 法令遵守が必須です。
Q48. 制度はなくなりますか?
A. 将来的に育成就労制度へ移行予定です。
Q49. 制度変更の影響は?
A. 原則、現行実習生は継続できます。
Q50. 技能実習と特定技能どちらが良い?
A. 初めては技能実習、即戦力は特定技能が向いています。
内部リンク
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外部リンク
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